やりたいことを言ってみる。
私の小学校の運動会では、5年生・6年生合同の「組体操」がフィナーレを飾っていました。合同と言っても、技は5年生・6年生で少し異なり、6年生は大きなピラミッドを組め、5年生はその横を飾る少人数でできる技を組むなど、区別されていました。
私が5年生の時でした。もうすぐ運動会が開かれるという数日前、学年集会が開かれ、学年主任の先生が私たちにこう言いました。
「なんで君たちは、『自分たちもピラミットをやりたい』とか、言わんの?」
私はその言葉に、とても目からうろこが落ちる感覚を味わいました。
学年主任の先生は、子供たちの自主性を大切にしてくれる先生でした。当時私の小学校では、リサイクルに力を入れており、私たちのリサイクルへの活動を褒めてくれ、卒業旅行に大阪・エキスポランド(当時の卒業旅行は地元・アドベンチャーワールドがほとんどでした。)に連れて行ってくれた思い出があります。
「やりたい」と思ったことを、言ってもいいんや。
学年ごとに種目が決まっているだろうから、きっと言っても仕方ないんやろうなぁ。
特にピラミッドをやりたいとも思っていませんでしたが(だって重いし痛いじゃないですか)、「やりたいことを言ってみる」というのは、とても大切で大きな一歩だと感じました。
却下されたらそれでも良し、どうにか意見を取り入れてくれたらラッキー、やりたいようにやらせてくれたら更にラッキー!
運動会という言葉を聞くたびに、私はいつもこのエピソードを思い出します。
この絵画教室でも、子どもたちの「やりたいこと」を、たくさん取り入れてあげたいと思っています。
子どもたちのやりたいことが、どんなに大きくて空想的でも、きっと現実に落とし込める方法があると思っています。
ぜひ私と話をする機会がありましたら、「やりたいこと」「やりたかったこと」、なんでも教えてください。
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